ほうれんそうの正しい数え方とは？「株」「束」「把」の違いをわかりやすく解説！
ほうれんそうは、その栄養価の高さと料理の汎用性から多くの家庭で重宝される緑黄色野菜の代表です。特に鉄分やビタミンC、カロテンなどが豊富で、健康維持に欠かせません。そんなほうれんそうですが、スーパーやレシピで目にする「数え方」に戸惑うことはありませんか？「1株」「1束」「1把」など、どの単位が正しいのか、またそれぞれの意味や重さの目安はどのくらいなのかを詳しく解説します。
ほうれんそうの基本的な数え方と単位の違い
ほうれんそうの数え方にはいくつかの単位が存在し、使い方や状況に応じて使い分けられています。ここでは「株」「本」「束」「把（わ）」のそれぞれについて説明します。
1株とは？
ほうれんそうの根元から複数の茎や葉が伸びているまとまり一つを「1株」と呼びます。一般的には1株に4〜5本の茎と5〜6枚の葉がついています。重量は大きさや品種によりますが、約20〜40g程度が平均です。カロリー換算では4〜8kcalとヘルシーな食材と言えます。植物としての単位かつ、育てている際や農業シーンで多く使われる数え方です。
1本とは？
1株から茎葉を1本だけ抜き出した場合、その茎葉単体を「1本」と数えます。これはあまり国内で日常的に使われることは少なく、例えば茎葉1本の重さは約5g程度。何か細かく数える必要がある場合には用いられますが、通常はあまり使用しません。
1束（1たば）とは？
ほうれんそうをスーパーなどで購入する際、多くは「束（たば）」にまとまって販売されています。1束は根元がテープや袋でまとめられており、約10株分が入った状態です。重量は約200g程度。これを目安に料理の量を計算すると分かりやすく、たとえばお浸しや炒め物の2人前として丁度良い量とされています。
ほうれんそう100gあたりのカロリーは約20kcalなので、1束を丸ごと使うと、およそ40kcal相当のヘルシー食材ということになります。
ちなみに、調理の際にほうれんそうをゆでて水気を絞ると、重量は約200gから150g程度に減少します。これは茹でる際に水分が流出するためで、濃縮された味わいを楽しめる半面、しっかり絞らないと味が薄く感じやすいので注意が必要です。
1把（1わ）とは？
「把（わ）」という単位も、ほうれんそうの量を表す際に使われることがあります。これも「束」と同義で、約1束200g程度のまとまりを指します。歴史的には中国から伝わった単位で、かつては両手で稲の穂を掴んだ程度の量を意味しました。日本での料理レシピなどに「1把」と書かれている場合は、「1束」と同じと考えて良いでしょう。
「1袋」の表記について
スーパーで時折「ほうれんそう1袋」という表示を見かけますが、この袋の内容量は一定ではありません。地域や季節、販売店によって差があり、一般的には1袋で200〜270g程度が多いです。
たとえば、旬の時期は収穫量が多く袋の重量が増えたり、価格高騰時には少量で販売されることもあります。最近では一人暮らしの方向けに少量パックで販売されるケースも増えてきました。袋の中身のほうれんそうは約10株前後ですが、茎が太い品種の場合は6〜7株程度が入っているものもあります。
購入時に袋の重さを確認し、料理の人数や用途に応じて量を調整すると良いでしょう。
ほうれんそうの数え方まとめ
| 単位 | 意味 | 重さの目安 | 使用例や特徴 |
|---|---|---|---|
| 株（かぶ） | 根元から伸びたひとまとまりの植物 | 約20～40g | 植物単位・農業や育てる際によく使用 |
| 本（ほん） | 1株から1本の茎葉 | 約5g | あまり日常では使わないが細かく数える場合 |
| 束（たば） | 多くの株をまとめたもの（一般的に10株程度） | 約200g | スーパーで販売される単位・料理の材料計量に便利 |
| 把（わ） | 束とほぼ同じ（歴史的な単位） | 約200g | 料理レシピなどで使われることが多い |
| 袋 | パック詰めされた量 | 約200〜270g（地域等で差あり） | 販売形態による単位・購入時に重さをチェックすると良い |
ほうれんそう以外の食材でも、数え方や単位には特徴があります。野菜では「玉（たま）」「房（ふさ）」、魚では「匹（ひき）」「枚（まい）」「柵（さく）」など、多様な表現があるため、料理や買い物の際にはそれぞれの意味を理解しておくと便利です。
ほうれんそうの料理と使い方のポイント
ほうれんそうは和風のお浸しや和え物、洋風のスパゲティやグラタン、中華の炒め物など幅広く使えます。ヘルシーでありながら味にクセが少なく、野菜嫌いの方でも比較的食べやすい野菜です。
料理の際には、前述の「1束200g」を基準に2人分として調理すると分量が調整しやすいです。茹でて重さが減ることも考慮し、水気を絞りすぎず適度に調整しましょう。
また、茹でたほうれんそうは冷凍保存も可能で、保存期間が長くなりやすい点も便利です。新鮮なうちに調理しやすい量に分けて冷凍すれば、忙しい日や旬以外の時期も気軽に使えます。
まとめ
ほうれんそうの数え方には「株」「本」「束」「把」など複数の単位がありますが、日常生活では「束」または「把（=束）」が主に使用され、重さはおよそ200g前後です。「株」は植物としてのまとまり単位で、1株の重さは20〜40g程度。
購入時やレシピの材料表示で迷ったら、これらの単位の意味と重さをふまえ、使いたい量や人数に応じて適切に判断しましょう。正しい数え方と量の理解は、買い物の無駄を減らし、調理の失敗も減らしてくれます。
ほうれんそうを上手に使いこなし、栄養豊富で美味しい食事を楽しんでください。
